いろいろな顔の日本人(ジャニーズvs東方神起?)②2009/07/09 17:54

ちーさんのコメントより、その理由を私なりに考えてみました。

1.韓国人でも日本人顔って言われる人

これは、難しいですよね。
もちろん、日本人でも韓国人顔って言われる人がいても不思議ではありません。
韓国(朝鮮半島南部)と、日本列島(北部九州)は、少なくとも縄文時代から、交流があることが分かっています。
遺物による確認が、多いようですが、人骨による確認も少しはあるようです。
ただ、一般的には、縄文時代晩期以降にやってきた渡来人と言われる人達には、朝鮮半島が出身の人が少なくはないようです。
私の感覚では、「韓国人に似た人が、日本に多く居る」というイメージなのですが、似ていたら、どっちがどっちでも同じですよね。

お互いに、似ている人が少なからず居るのは事実でしょう。
あとは、人それぞれの感じ方次第、なのでしょうか。

2.日本人の顔も今(10代20代)と昔(50歳以上)の顔かなり違う

これは、恐らく食生活の変化の影響が大きいと思います。
親子で極端に変わるということは、ないとは思いますが、変化の影響を受けやすい遺伝的なものがあるのかもしれません。
だから、若年者でも、年配者のような顔立ちの人も居ると思います。

これも、目立つ人と目立たない人とがいると思いますし、見る人の感じ方によっても、その違いの程度が異なってくるようにも思います。

3.昔の日本人の顔って顎がしっりしてるけど、今若者の顔って顎が細いとか体格も違う

これも、2.とほぼ同じように考えられそうです。
特に顎の骨については、成長期にやわらかいものばかりを食べていると華奢になるようで、遺伝による先天的な要因ばかりではなく、後天的な要因も大きいようです。

以上のように、ちーさんの指摘されることは、ごもっともで、私自身もまったく異議はないのですが、日本人の中で顔立ちが異なる要因は、それだけではないと思うのです。
前回の私の書込みでは、遺伝的な要因だけに的を絞った、ある意味、偏った見方による比較、とも言えます。

ちょっと堅苦しくなってしまいましたが、もともと感覚的、直感的な発想によるものなので、どう感じるかは、人それぞれだと思います。
今までとは、ちょっと違った感覚で、街行く人々や、テレビに映る人達の顔を眺めて見ると、何か見えてくるかもしれません。

『骨が語る古代の家族 親族と社会』田中良之(吉川弘文館)2009/07/13 16:23

先日、久しぶりにまともな本を買いました。
金銭的な面はともかく、気持ちの面では、落ち着きつつあるので、本を読もうという意欲も戻りつつあります。

実は、タイトルにある本とは、別の本を探しに行ったのですが、残念ながら在庫がありませんでした。
せっかく、書籍数が豊富なお気に入りの書店に行ったので、いろいろと眺めていると、ちょっと気になる本があったのです。
それが、タイトルにある『骨が語る古代の家族』です。

「また、骨かい!?」
と言われそうですが、骨にしか語れないことが多くあることが分かってくると、骨は侮れません。
しかし、本当は、”骨”の部分よりも、”古代の家族”の部分に引っかかったのです。
縄文時代を始めとして、古代の人々の生活というものに、以前から興味があったので、当然、生活の最小単位ともいえる「家族」には、関心が無いわけはありません。

また、「家族」は、社会の最小単位とも言えると思うので、家族のあり方とその変化が、社会のあり方とその変化に繋がっていくとも思われるので、古代社会を知る上で、その基本となる「家族」は、とても重要でしょう。

とりあえず、最初の方は読み進んだのですが、正直なところ難しいですね。
難しくて理解ができず、とてもここで説明することなどできないのですが、少しだけわかったのは、これまでの日本の考古学における親族論というものが、欧米の考えとは違った独自のものであるという、著者の主張です。
批判的な話から入るので、その批判されている事柄すら、よく分かっていない人間にとっては、まさにチンプンカンプンです。

こういう時は、分からないながらも、まずは一回読む。
きっと、忘れないうちにもう一度読み返せば、少しは理解が深まるのでしょうが、こればかりは、その時の気分次第ですねぇ。

『骨が語る古代の家族 親族と社会』②-図示してくれないと理解できない2009/07/19 21:12

『骨が語る古代の家族 親族と社会』田中良之(吉川弘文館)を、ぼちぼち読み進めているのですが、これがまた、なかなかの難しさ。

内容の良し悪しについては、いまのところ何とも言えないのですが、もう少し図示してくれないと、ちょっと理解できない、そんな印象が強くなってきました。

例えば、同じ古墳に埋葬されている複数の人骨の親族関係を分析するのに、歯冠なんとか法?という歯の形状の比較による分析方法を用いています。(すいません、ちゃんと覚えていないくせに、読み返さずに書いています。)
その方法について特に疑問はありません。

しかし、その古墳から出土した人骨のうち、6人くらいが、分析の対象として用いることができた場合、人骨同士の比較の組み合わせは多数になります。
それぞれの人骨には、例えば1号墓の2号人骨、3号墓の1号人骨のように呼ぶのですが、その呼び方で、さまざまな組み合わせについての、親族関係の可能性を述べても、頭の中で整理できないのです。

それぞれの人骨については、埋葬時の推定年齢(年代)や性別、また、ある人骨と人骨の埋葬時期の違いなど、あらかじめ推定した上での上記の分析なのですが、それらを思い起こしながら分析結果を読むことができないのです。

文章では表しにくいのですが、こんな風に図示してくれたら、分かりやすいのになぁ、と想像したりもするのですが、それを自ら起こそう、というところまで気が乗りません。

まだ、半分くらいなんで、その先どうなるかわかりませんが、ちょっと読むのがシンドイ本かもしれません。