『骨が語る古代の家族 親族と社会』②-図示してくれないと理解できない2009/07/19 21:12

『骨が語る古代の家族 親族と社会』田中良之(吉川弘文館)を、ぼちぼち読み進めているのですが、これがまた、なかなかの難しさ。

内容の良し悪しについては、いまのところ何とも言えないのですが、もう少し図示してくれないと、ちょっと理解できない、そんな印象が強くなってきました。

例えば、同じ古墳に埋葬されている複数の人骨の親族関係を分析するのに、歯冠なんとか法?という歯の形状の比較による分析方法を用いています。(すいません、ちゃんと覚えていないくせに、読み返さずに書いています。)
その方法について特に疑問はありません。

しかし、その古墳から出土した人骨のうち、6人くらいが、分析の対象として用いることができた場合、人骨同士の比較の組み合わせは多数になります。
それぞれの人骨には、例えば1号墓の2号人骨、3号墓の1号人骨のように呼ぶのですが、その呼び方で、さまざまな組み合わせについての、親族関係の可能性を述べても、頭の中で整理できないのです。

それぞれの人骨については、埋葬時の推定年齢(年代)や性別、また、ある人骨と人骨の埋葬時期の違いなど、あらかじめ推定した上での上記の分析なのですが、それらを思い起こしながら分析結果を読むことができないのです。

文章では表しにくいのですが、こんな風に図示してくれたら、分かりやすいのになぁ、と想像したりもするのですが、それを自ら起こそう、というところまで気が乗りません。

まだ、半分くらいなんで、その先どうなるかわかりませんが、ちょっと読むのがシンドイ本かもしれません。