事故経過報告⑨-事故解決に関する承諾書(1)物損2009/07/21 22:00

 先週末のことなのですが、相手方の保険会社より「事故解決に関する承諾書(免責証書)」なるものが送られてきました。

 いわゆる「示談書」といって良いものでしょう。
 これは、物損、車など、物の損害に関するもので、怪我の治療費や、慰謝料等は関係ありません。

 以前、ここでも書いた「過失割合」というのが、重要となる訳ですが、誤解というのか、勘違いというのか、相手側の説明不足とでも言うのか、とにかく、ちょっと違うものになりつつあります。

 過失割合については、自分:相手=0:10、ということで話が付いたと、ここで書いたハズですが、実はちょっと違います。
 説明しづらい状況でもあるので、その辺りのことは、ちょっと置いておいて、この「承諾書」に出てくる損害の内容について説明します。

 通常、損害は双方の車両と、その他、道路上の構造物(電柱など)に関わってくるのでしょうが、今回の事故では、私の方は、相手方の損害については過失責任が無いという話になっているので、ここで出てくる損害は、私の車両に関わるものだけになります。
 この辺りの事情も、ちょっと分かりにくいですね。

【損害の内訳】
1.車両損害額 : ¥182,000.-
 これは、いわゆる全損の額です。
 約14年前の車両なので、全損でもこれくらいの額です。
 同年式の同型車を、中古車で購入できる金額と考えれば分かり易いでしょう。

2.買換諸費用 : ¥57,250.-
 新しく購入する車両の諸費用の一部も、損害の一部となります。
 「取得税」「重量税」「車庫証明費用」「検査登録届出代行費用」の四項目の合計です。
 エコカー減税のおかげで、かなりお安くなっています。

3.保管料等 : ¥31,500.-
 これは、事故車両を修理工場に保管していた間の保管料です。
 全損の決定をしてから、新車購入のディーラーが引き取るまでの間の保管料です。
 実は、新車購入を決定するまで、保管料がかかることを知りませんでした。
 しかも、その起算日が、”全損の決定をした日”です。
 保険会社に、「全損ということでいいですね。」「はい。」というやりとりがあった日です。
 修理工場からも、保管料については、一切説明がなかったので、後から言われて、ちょっとショックでした。
 最初は、この保管料の全額を自己負担しなければならないかと思ったのですが、「損害」の一部となったので、一応は返ってきます。

4.代車料 : ¥210,000.-
 これは、事故から新車の納車までの、2ヶ月弱の間、相手側の保険会社が手配したレンタカーの代金です。
 実は、保険会社とのやりとりで、かなりの神経を使ったのが、このレンタカーについてです。
 保険会社としては、少しでも早く返却してほしいと考えるので、新車の納車日まで引き伸ばすのには、少々苦労をしました。
 そういうプレッシャーもあり、新車の選定には、あまりゆっくりと時間をかけられず、ちょっと勿体無いような気もします。ただ、あせって決めた割には、購入した車には、十分満足していますよ。

 さて、思い切って具体的な金額まで書いてしまいましたが、損害額の合計は、¥480,750.- となります。
 もちろん、この額が、私の懐に入ってくる訳ではありません。
 これは、この金額が損害の合計であって、その損害を受けた人(会社)が複数あるからです。

 要するに、1~3は、私の損害で、4の代車料は、保険会社の損害といって良いでしょう。
 よって、基本的には、この損害額の合計の内、「私の損害」が、返ってくる事になるのですが、それが、そんなに単純ではないのです。

 ここから先が問題なのですが、ちょっとややこしい話にもなってくるので、また次回にしようと思います。