頭を悩ます言語名(縄文語、弥生語?)2008/10/29 16:58

言語の移り変わりを考えると、その時々の言語に名前をつけないと、とても都合が悪いのですが、これが以外に難しいと思っています。

いろいろな文献を見ると、縄文時代に縄文人が話していた言語は「縄文語」で、渡来人によって影響があった言語は「弥生語」、などと表現しています。
しかし、これは”その時代や文化の名称を言語名にしただけ”なので、都合が悪いような気がします。

現在の世界の言語名を見てみると、おおむね”国名”が言語名となっているようですが、縄文時代の日本列島にそのつけ方は無理でしょう。
日本国内において、各地に方言が存在しますが、その方言名は、やはり地域の名称、主に「都道府県名」が多いようです。

このように、言語(方言)名は、国や県などの”地域”を名称とすることが一般的なようですが、これは”現在”を前提としている考え方で、過去のある特定の時代については表現できません。

そうして考えると、”ある特定の時代の、ある特定の地域の言語”に名称をつけるとすれば、時代と地域の両方を組み込まないといけないのかもしれません。

また、似通った言語が異なる地域で使われていた場合、それを別の言語とするのか、共通の言語の方言とするのか、悩むところです。

それらをうまく整理し、時代の流れと地域性、言語の変化と繋がりが分かりやすい言語名がつけられないものかと、考えているところなのですが、まだまとまりそうにありません。