日本語 文字を獲得するまでの1万年② クレオールタミル語説(5)/アイヌ語学との対話2008/10/08 20:58

アイヌ語学との対話ということで、今回は中川 裕氏(専門は、アイヌ語学・アイヌ文学・口承文芸学)の登場です。

この対談では、中川氏がタミル語説について直接言及するような内容ではありません。
前回の小林氏による「縄文学との対話」において、縄文語がどのような言葉だったのかという話の中で、大野氏は縄文語は追跡できない、まったくわからないという考えを示していました。

形質人類学、考古学の最近の考えによると、北海道の一部に今も少し言葉を残しているアイヌの人達は、縄文文化を直線的に継承しているのではないか、という可能性から、アイヌの人たちの言葉が縄文語に繋がっているという仮説の上で、アイヌ語の専門家の意見を聞くという趣旨です。

大野氏の縄文語に対する認識については、前回の書込みで縄文語を軽視しているのでは、という疑問がありましたが、そういう訳でもないようです。(少し遅いような気はしますが・・・。)

中川氏の見解を要約すると、次のようになると思います。

1.北海道と東北には、アイヌ語の地名があるので、その地域の縄文人はアイヌ語(またはアイヌ語の祖先)を話していたのかもしれない。
2.日本語とアイヌ語には、比較言語学としては関係は遠い、関係があるとしても、相当長い年月、分かれ分かれになっていたであろう。

結局のところ、縄文時代に北海道から九州、沖縄まで、ほぼ同一の言語を話していたという証拠もないので、仮に北九州からタミル語が入ってきて後の日本語になったとしても、アイヌ語にはほとんど関係が無い、言い換えればタミル語説を許容できる、そう受け取ることができる対談だったのではないでしょうか。

計算エラー astropulse(SETI@HOME) 解析経過③/END2008/10/08 21:11

ショックです。
計算エラーになってしまいました。
おそらく、65時間は計算したハズです。

次に、Astropulseのワークユニットが送られてきても、即中止!!
今は、そんな気分です・・・。