日本語 文字を獲得するまでの1万年① 渡来人の影響(1)2008/09/23 21:12

どこから始めるのか、悩んだのですが、「渡来人」に関するとこから始めてみようと思います。
歴史的順序にこだわると、収拾がつかないようで、気の向くままに進めます。

渡来人が、日本語に対して何らかの影響を及ぼしているという見解は、一致しているようなので、どこような影響があったのかを、考えてみます。

まずは、大まかなところから見てみましょう。
1.渡来人が来たのか、来ていないのか?
  これは、「来た」といってまず間違いが無いようです。
  また、北九州から東へ徐々に広がっていったというのも、間違いないようです。

2.どこから来たのか?
  a.南朝鮮または中国大陸から、北モンゴロイド系の人たち(人類学的な常識!?)
  b.南インドのタミル人たち(大野説)
  以上、二つの説を取り上げてみます。

3.いつ頃来たのか?
  紀元前300年頃?
  あまり細かくは、こだわっていません。
  縄文晩期に来た、また一度だけではなく、何度か来た、という認識です。

4.言語への影響は?
  a.アクセントへの影響が大きく、新たな方言ができた(小泉説『縄文語の発見』より)
  b.渡来人(タミル人)の持ち込んだ言語に入れ替わった(大野説『日本語の起源』より)
 中国大陸などアジア周辺の言語が日本語の起源となっている説もあるようですが、ここでは考えません。

 以上、概略はこのような形なのですが、言語への影響を掘り下げる前に、渡来人の生活環境などについて、想像を交えて考察してみようと思います。