野生のイネが水稲に近い理由2011/03/01 10:00

 大変、遅くなってしまいました。
 以下の記事に対する、カムシンさんの疑問に、少しでもお答えできれば良いのですが。
http://jimdon.asablo.jp/blog/2010/07/07/5204664

 参考にしたのは、『稲作の起源 イネ学から考古学への挑戦』(池橋 宏:講談社選書メチエ)です。

 池橋氏は、”陸稲から水田の稲に変るのか”という疑問から、次のように考えています。
 まず、陸稲と水稲の性質の違いをあげています。

①短日感光性(たんじつかんこうせい)
 水稲では、雨期の終わりまでに穂がでる性質(日が短くなると穂がでるという性質)が必要でり、それが短日感光性という性質で、陸稲にはその性質は必ずしも必要ではない。

②休眠性(きゅうみんせい)
 水稲は、翌年の雨期の初めに播かれるまで、かなりの温度の高い条件で発芽力を保つ必要があり、強い休眠が必要。
 陸稲では畑に直播きしたときに揃って早く芽を出すという特性が必要であるから、休眠の弱いタイプが選抜される。

 次に、遺伝子の研究により、野生イネでは、短日感光性や休眠が機能していることが分かっているということなので、水稲は野生イネに近い性質を保持(維持)しているといえるのでしょう。

 感光性や休眠の遺伝子は、十二の染色体のうち、3~4箇所にもあることが分かっているので、いったんこれらの遺伝子の一つが破壊されると、簡単は元に戻らないということです。
 つまり、野生イネの性質から、陸稲への性質の変化は、遺伝子の破壊によって起こりうるが、その逆は考えにくいということです。

 あくまでも、陸稲と水稲の違いという観点から、野生のイネが水稲に近いという理由をあげてみましたが、野生のイネの生息地が野生の水田ともいえるような、水辺であるならば、当然といえるのではないでしょうか。

 また、池橋氏は、稲の栽培の歴史において、畑による陸稲から始まって、水田による稲作へ移行したという説を否定する為に、上記のように陸稲と水稲の性質の違いを取り上げ、その可能性が極めて低いことを述べています。

2011年02月のケータイ料金(¥1,919)2011/03/01 10:41

 特に変ったことはありません。
 通話は極力、代替手段によって節約、メールは気兼ねなく使えるので多用、というパターンです。
 もちろん、パケット通信は、FONスポットと自宅以外では、原則ご法度です。

 2月利用分は、¥1,919.-(未確定)です。
 内訳を要約すると、
【基本使用料】¥743
 タイプシンプルバリューの「ひとりでも割50」で、50%引きです。
【通話・通信料】¥0
 ¥280の通話がありましたが、無料通話分で済みました。現在の状況からすれば、手間を惜しまなければ、この位で済みます。無料通話分の残りは¥517で、3月はこれで済みそうです。
【パケット定額料】¥278
 もう少し少なくて済む予定だったのですが、ちょっとした誤算がありました。
【その他】¥822
  前月と全く同じですね。しばらくは、変わらないでしょう。
【端末等代金】¥0
  ポイント充当額によりしばらくは、¥0ですね。
【消費税等】¥76

 2~3ヶ月に一度の『無料通話分取得作戦』(いつの間に作戦名が!?)も、どれだけ有効なのか、いまいち判断がつきません。とりあえず、3月末まで様子を見て考えます。

LED電球(ミニクリプトン形状)を試す2011/03/01 16:26

 近頃、多くのLED電球が発表、発売されるようになり、電気店などの店頭でも、多くの種類のLED電球が買えるようになりました。
 個人的には、そうなるかなり前からLED電球には、興味を示しており、いろいろと試してみたいと思ってはいたのですが、何せ値段が高かったので、手が出せずにいました。
 もちろん、今でも十分高価なのですが、どうしても試しておきたい事があったので、初めて「LED電球」を買いました。

 ちょっと前置きが長くなりますが、LED電球に関して、現状の見解を少しだけ書いておきます。

1.明るさがイマイチ
 
例えば、60W型電球の明るさを光束(ルーメン)で表すと、800ルーメンくらいになるといいます。多くの製品は、800ルーメンに満たないので、明るさに不満が出る場合もありそうです。

2.消費電力がイマイチ
 これは、性能の問題というよりも、電球型蛍光灯との比較になります。例えば、だいたいの値ですが、60W相当の電球型蛍光灯12W、約800ルーメンに対して、LED電球8W、約600ルーメンであったとすれば、あまりお得ではありません。

3.結局は高い
 同じ明るさを求めるならば、現状多く出回っている製品よりも高価な製品を選ばなければならないようです。
 白熱球からの交換であれば、かなりの消費電力の低下が見込めるので、ある程度の年月で元が取れるとは思いますが、電球型蛍光灯からの交換では、かなりの年数が必要になりそうです。

 我が家の電球は、数年前より極力、「電球型蛍光灯」に交換してきたのですが、今のところ、それらをLED電球に交換するメリットがあまりありません。
 しかし、電球型蛍光灯に交換できずに、取り残されていたところがあるのです。それが、ダウンライトに使われている「ミニクリプトン電球」です。
 ここは、E17口という一回り小さいソケットが使用されており、電球型蛍光灯の種類も少なめです。
 それより何より、このダウンライトのソケットが”斜め付け”なので、電球型蛍光灯のサイズが、少しでもミニクリプトン電球より大きいと、物理的に取り付けができないのです。
 過去にいくつの電球型蛍光灯を買っては、取り付けられずに断念したことか・・・。
 そういう訳で、ダウンライトのミニクリプトン電球に替わるものは、小型化が可能なLED電球しか無い!!と、考えていたのです。
 少し前から、ミニクリプトン電球とほぼ同サイズのLED電球が、いくつも発売されるようになりました。もちろん、まだまだ高価なものが多いので、手が出せません。
 そんな中、他に比べて、明るさが足りないようですが、比較的安価な製品を見つけました。(見つけたのは、随分前ですが・・・。)
 それが、オーム社のLDA4N-H-E17(昼白色)です。
LDA4N-H-E17
 東芝やパナソニック、シャープなど、一流メーカーでないところがミソです。ちなみに、値段は、¥1,480.でした。
 一流メーカー製と比べると、値段は半分ですが、明るさも半分です。(220ルーメン)
 今回は、明るさが足りないのは、十分承知の上での購入です。
 どのくらいの明るさかは、以下の画像をご参考に。最初の2枚がミニクリプトン、後の2枚がLEDです。
 ちなみに、ミニクリプトン電球は36W(40W型)、LED電球は、3.5Wです。約1/10ですね。



 だいぶ暗いのが分かると思います。
 また、少しでも光束が多い昼白色を選んだので、白っぽい明かりになっています。
 お陰で、色も明るさも、家族には不評です。
 それでも、消費電力1/10の魅力にはかないません。(私だけですが・・・。)

 さて、一気に明るさの比較まできましたが、実は問題がありました。このLED電球をソケットに取り付けても点灯しなかったのです。
 最初、原因がよく分からず、もしや不良品か?などと思ったりもしたのですが、何の事はありません。LED電球の形状に問題があったのです。
 そこでまず、ミニクリプトン電球が取り付けられている状態の画像を見てください。
 白いソケットから少し見えている透明の部分があるのが、お分かりでしょうか。
 この透明な部分のほとんどが、白いソケットの内側に入っているのですが、LED電球のそこに相当する部分が、太かったのです。
 よって、LED電球が完全に奥まで入っておらず、電極が接触していなかった、というオチでした。

 考えられる方法は、二つ。
1.太い部分を削って細くする。
2.電極を延ばして、届くようにする。

 どちらも、あまりスマートな方法ではありませんが、私は後者を選択しました。
 その結果がコレ↓です。
 被覆を取ったヨリ線をハンダメッキしたものを、バネのように渦巻き状にして、LED電球の端子にハンダ付けしてみました。
 実は、この状態でも、まだ届かず、バネを伸ばすかのように少し引っ張って、ようやく点灯させることができました。(バネ状にしておいて良かった!)

【総括】
 個人的は、ほぼ満足です。
 何せ、消費電力が1/10ですから。
 明るさが足りないのは、仕方が無いとしても、昼白色は失敗だったかもしれません。更に光量が落ちたとしても、一般家庭には、電球色が似合う気がします。

【追記:2012/08/18】
 時々一瞬消えたり、半分以下の光量で点灯していたりと、調子が悪くなってきていたので、新しいLED電球に交換しました。
 まだ詳しくは調べていませんが、接触不良が原因のようです。ハンダ付けによって、内部の配線に力がかかっていたのが一因と推測しています。

 交換したのは、同じオーム社の「LDA4L-H-E17 8」で、ダウンライトにもそのまま使えるように、接点に近い部分が細くなった後継製品で、以下の記事で使ったものと同じです。
 LED電球への交換⑫-階段(ミニクリプトン型)

 慣れましたが、昼白色はイマイチだったので、今度は電球色にしました。
 全光束も250ルーメンと、少し上がったので(前は220ルーメン)、感覚的にも明るくなったように感じます。