震災においても受け継がれる1万年に渡る日本人気質2011/03/21 13:55

 すいません。最初に謝っておきます。タイトルが立派すぎます。そんな大した話ではありません。

 さて、日本列島を震撼させた大震災から十日目となりました。個人的には、色々を思うところがあったのですが、被災者といえるような立場でもなければ、特別に支援ができているわけでもないので、震災に関して自ら発信することは無いと思っていました。
 省エネに関しては、人並みに関心があるつもりなので、出来る限りの事はやっているつもりですが、実際にできている事は、人並み以下かもしれません。

 そんな状況で、何もできず、何も言えず、というのもどかしく、またどこか”やきもき”しているような心境のなか、ふと思いついたのが、この震災時における日本人に対する諸外国の評価です。
 いくつか報道がされているので、ご存知かと思いますが、この様な状況下で「略奪行為が発生しない事、等々」が高く評価されています。
 当の日本人からすれば、”忍耐強い東北人”だから、という意見もあるようですが、日本全国の多くの方たちによる支援の動きからすると、恐らくそれだけでは無いでしょう。

 唐突ですが、分子生物学によると、日本人のミトコンドリアDNAの種類(ハプログループ)は、諸外国に比べてとてもバリエーションが多いということです。
 バリエーションが多いということは、日本列島以外のさまざまな地域から、日本列島へやってきた人がたくさん居る、ということであり、更には、そのさまざまな地域からやってきた人びとが淘汰されることなく、子孫を残しているということです。
 例えば、中国などでは、特定の民族による侵攻により、民族の入れ替えともいえるような歴史的経緯があるようで、特定のハプログループへ偏りがちのようですが、日本列島にはそのようなことは無かったようです。
 人類学者などによると、日本列島の人々は、争いごとを好まず、外からやってきた人たちを好意的に受け入れた、という意見があります。
 また、自己中心的にならない、助け合うといった精神は、日本人の気質として、また文化として、海の向こうから来た多くの人びと受け入れながら培われ、現在まで続いている、その結果ではないでしょうか。

 この震災における日本人への評価は、1万年以上も前の縄文時代の頃から培われたものではないのかと、勝手に想像してみたのですが、どうでしょうか?

 私には何もできませんが、日本人の誇りというものを再認識して、この震災を乗りきって欲しい、乗り切りたい、そう願うばかりです。